思春期の月経トラブル
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月経が始まると、からだやこころにいろいろな不調が出てくることもあります。特に月経周期が安定していない時期はトラブルが起こりやすいので、トラブルについてあらかじめ知っておくと、お子さまから相談を受けたときに対応がしやすくなります。
お子さまにも不調を感じたときは迷わず相談するよう事前のはたらきかけも大事なことです。
月経周期のトラブル
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★頻発月経 (ひんぱつげっけい)
一般的な月経周期よりも短い期間で月経が起こること。ホルモンバランスが不安定な思春期は、排卵が起こっていない無排卵月経であることも多く、その影響で周期が早まることや、出血が増えて貧血を起こしやすくなることがあります。生理周期が短めでも毎回同じであれば体質の可能性もあります。
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★稀発月経 (きはつげっけい)
一般的な月経周期よりも長い周期で月経が続くことです。無排卵月経の場合や卵胞が育つのに時間がかかっている、急激なダイエット、体重増などが原因として考えられます。無理なダイエットをせず、規則正しい生活を心がけましょう。3ヶ月以上あくようなら受診を。
経血量のトラブル
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★月経過多 (げっけいかた)
一般的な経血量は月経を通じて20〜140mlと言われ、多い日でも大さじ2杯分くらいといわれています。それよりも多く、例えば1時間でナプキンを交換しないといけないくらいであったり、血液のかたまりが多く出ている場合は月経過多の状態です。貧血気味になることもあります。
(ユニ・チャーム調べ)
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★月経過小 (げっけいかしょう)
ナプキンが必要ないほど少ない経血量の場合は月経過少です。これば、月経周期が安定していない思春期に起こりやすい症状なので、様子を見てみましょう。排卵時出血があっても月経周期が乱れず順調にきていれば、問題ありません。
その他のトラブル
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★月経前症候群(PMS)
月経の3〜10日前から月経が始まるまでの間に起こる不快な症状をいいます。腹痛、頭痛、肩こり、腰痛、むくみ、食欲増進・減退、便秘、下痢、眠くなる、不眠、手足の冷え、怒りっぽくなる、憂鬱になる、無気力になる、涙もろくなる、疲れやすい、集中できない、などの症状が表れます。
(ユニ・チャーム調べ)
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★排卵時出血
個人差がありますが、月経と月経の間に少量の出血が2〜3日みられる症状です。同時に排卵痛を感じる人もいます。
(ユニ・チャーム調べ)
おうちの方へのポイント!
- 月経時には、さまざまなトラブルが起こる可能性があります。あらかじめ知っておいて対応ができるようにしておきましょう。
- 月経トラブルが続いたときや少しおかしいなと思ったときは、早めに婦人科を受診してください。